豊中市が提供しているブロック塀の解体・撤去工事の補助制度

ブロック塀は道路や家と家の境目、また目隠しなど様々な目的で建てられており、全国のいたる所で目にします。
しかし、地震などの自然災害によって、道路に面していたブロック塀が倒壊してしまい、通行人に危害が及んで怪我をしてしまうという事例や、災害で倒壊したブロック塀が避難の際の通行の妨げになってしまうということが各地で発生しています。そうした事故の中には、貴重な命が失われてしまったという悲しいニュースもあります。
私たちが毎日利用している生活道路にも、老朽化などが原因となったひび割れのあるブロック塀や、傾いているブロック塀を見かけることがあるかもしれません。
塀が傾いているものの中には、少しの揺れや振動でブロック塀が倒れる危険があります。
また、ひび割れは、そこから錆が生じてブロック内にある鉄筋が劣化し倒壊の危険性が高まります。
そこで各自治体では、災害時でも市民が安全に道路を通行できるようにするために、倒壊する危険性のあるコンクリートブロック塀等を撤去する際に発生する解体や工事費用の補助制度を設けています。
今回は、豊中市が提供している補助制度をご紹介します。

ブロック塀等撤去補助制度

この制度は、豊中市内の個人や事業者が所有する道理に面するブロック塀の撤去や解体工事費の一部を補助するものです。
豊中市がブロック塀の解体工事費用を補助することで、ブロック塀等の倒壊によって生じる被害を防いで、道路の安全な通行を確保するという目的があります。
対象となるブロック塀とは?
私道など不特定多数の人が通行する道路に面しているブロック塀などで、道路面から高さが60センチメートルを超えていて、安全性が確認できないものを全て解体や撤去をする工事が対象となります。
このブロック塀にはコンクリートブロック造、石造、レンガ造など、素材を積み上げて作る組積造の塀やその他これに類する塀が含まれます。
補助金額
以下の3種類のうち最も低い額が補助されます。
  • ・工事金額の5分の4
  • ・上限単価が1平方メートルあたり13,000円に面積を乗じた金額の5分の4
  • ・上限額20万円
上記の補助金を利用するためには、解体や撤去工事を行う前に、豊中市に申込を行う必要があります。
申込の際には、申込書に加えてブロック塀等の所有者であることを証明できる書類や撤去工事の見積りの情報や工事の工程表など、様々な書類を提出することが求められています。
「ブロック塀等撤去補助制度」に関する詳細は豊中市のホームページから確認することができます。

ブロック塀は私たちの身の回りにあり、生活に身近な物となっています。
ブロック塀があることによって、他者からの視線や侵入を防ぐといった防犯や、プライバシーの確保が可能になり、車などの衝突事故からも家屋を守ることができるので、日常生活の中で有用な役割を果たしています。
そこでいま一度、身近にあるブロック塀の安全性を確認して、自分や大切な家族、近隣の方々が安心した環境のもとで暮らしていくことができるよう適切な管理をしていくことをおすすめします。
そして、工事の検討が必要だと感じる場合には、豊中市の担当の問い合わせ先に相談してみてはいかがでしょうか。