建物の解体工事、ライフラインはどうする?

解体工事を行うにあたって、工事の依頼主となる人には、申請や手続き、解体工事業者選びなど、多くのことを行う必要があります。
その一つに、日常生活において非常に重要なものになっているライフラインを停止する手続きを行うということも含まれます。
では実際に、どんな手続きが必要なのでしょうか?

ガスの解約手続き

日本では、都市ガス、プロパンガスや集中プロパンなどの利用者が多いかと思いますが、それらのガスの供給停止の申請を行う必要があります。
解体工事でガスを使用するということはありませんし、万が一、ガスを停止していない状態で工事を行ってしまうと、重大な事故の発生を招く危険性もあるので、これらの手続きは非常に大切です。
ガス会社に連絡する際には「ガスを停止して欲しい」というのではなく「解体工事を行うため、ガスの停止と撤去をしてほしい」と正確に伝えることをおすすめします。
他にも、氏名や連絡先といった基本情報に加え、ガス管の撤去を行う時期やメーターの番号やお客様番号を伝える必要もあるので、事前に請求書等で確認しておき、手元に置いて電話すること電話口であたふたすることもなくなるでしょう。
ガス管の撤去に関しては、工事の内容等によっては、撤去せずにガスメーターの閉栓を行うだけで済むこともあるので、まずはガス会社に連絡をして適切な対処を依頼してください。
また、費用や作業日数も、作業の内容で変わるので事前に確認しておくと安心です。
そして、余裕を持ったスケジュールで手続きが行われるようにするためにも、解体工事を行う直前ではなく、前もって連絡するとよいでしょう。

電気の停止手続き

電気の停止手続きも、非常に大切です。
電気が使用できる状態で工事が行われると、感電などといった大きな事故に繋がる可能性もあるからです。
まず、契約している電力会社に連絡をして、停止の依頼を行う際に「解体工事を行うため」と明確に伝える必要があります。
なぜなら、解体工事の場合は、電気のメーター、設備や配線などの撤去も必要になるからです。
その手続きの場合も、メーターの番号やお客様番号を電力会社スタッフに伝える必要があるので、あらかじめ請求書等で事前に確認すると良いかもしれません。
また、撤去作業には内容によって時間がかかることも考えられるので、ガスの供給停止手続き同様に、前もって連絡することで焦らずに必要な手続きを行うことができます。

まとめ

上記に挙げたガスや電気は、私たちの毎日の生活に、なくてはならないライフラインとなっていますが、解体工事などの作業では、一歩間違えると大きな事故につながりかねないものとなってしまうものです。
解体工事業者の方からも、工事にあたってのライフラインの停止手続きなど、依頼主が行うべきことを教えてもらうことができますが、前もってするべきことを把握しておくと、時間に余裕を持ってスケジュールを立てることができるでしょう。