アスベストが含まれている建物の解体工事をする場合
アスベスト問題をテレビなどのニュースで一度は見たことがあるかもしれません。
アスベストとは、天然鉱物の一種であり、非常に軽い物質です。
耐火性や断熱性に優れており、かつては断熱材、保温材や防音材として建築物に幅広く用いられてきました。
当時は「奇跡の鉱物」と言われるほど、建材以外にも家庭用品など多くの用途に使用されていました。
しかし、その後、アスベストを吸入することによって肺がんなどの悪性疾患が発生して、健康被害に及ぶことが分かり、今では、有害物として日本ではアスベストの使用は禁止されています。
かつて、1960年代の高度経済成長期は建設ラッシュとも言われ、非常に多くの家屋やビルなどの建物が建築され、まさにその時期に、アスベストが大量に使用されていました。
現在では、当時の建物は築年数も経過し老朽化などの様々な問題から、解体しての取り壊しや修繕の必要が生じています。
では、そのようなアスベストが含まれている建物を解体する場合、どのような手順で行われるのでしょうか?