摂津市のバリアフリー住宅のための支援制度

「バリアフリー」という言葉は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
バリアフリーとは、言葉の通り、障壁を取り除くことを意味しています。
私たちの身の回りには、普段は気が付かないかもしれませんが、ある人にとっては障壁となるものが数多く存在しています。
例えば、車椅子を使用している人にとっては、街中にある段差、通行の妨げとなる自転車、エレベーターや自動販売機等の押しボタンの位置が高すぎるといった障壁があります。
また、難聴など聴覚に障がいがある人にとっては、外出中に何か予期せぬ出来事によってアナウンスがなされていても情報をすぐに把握できないといったことは障壁となります。
そして、視覚に障がいがある人にとっては、階段や点字ブロックの周囲に障害物があると歩行の妨げになるといった危険な状況が発生することもあります。
他にも、ある人々にとっては何の違和感や問題がなくても、他の人にとっては不便を感じ、障壁となる場所はいくつもあることでしょう。
色々な事情を抱える方の状況に合わせて、バリアフリーの環境を整えることは、私たちが実際に生活している居住空間でも必要になる場合があります。
そのため、住んでいる家の状態にもよりますが、建物の解体工事を行って、家屋を建て直すという方法や住んでいる人の状況に合わせてリフォームを行うといった方法があります。
そして、現在バリアフリー住宅のニーズは高まっているとも言われています。
そこで今回は、住宅バリアフリー改修を行った際に、大阪府摂津市に居住している市民が受けることのできる固定資産税の減額措置についてご紹介いたします。

摂津市バリアフリー改修に伴う固定資産税の減額措置

高齢者や障がい者が安心して生活できる住環境を整えるために、一定のバリアフリー改修工事を行った場合に、翌年度分の固定資産税額の3分の1を減額するというものです。
対象となる住宅
  • ・住宅が新築された日から10年以上経過していること
  • ・改修後の住宅床面積が50平方メートル以上280平方メートル以下の住宅であること
  • ・以下のいずれかに該当している居住者がいること
    65歳以上の居住者
    要介護認定や要支援認定を受けている居住者
    障がい者の方
対象となる工事内容
  • ・通路や出入り口の幅を広くする工事
  • ・階段の勾配の緩和や床段差の解消
  • ・浴室、トイレの改良や手すりの設置
  • ・ドアの引き戸への取替えや床表面の滑り止めを行う工事
上記の工事のうち、補助金等を除く自己負担額が50万円を超える場合が対象となります。
申請方法や必要な書類に関する詳細は、摂津市のホームページなどで確認することができます。
住宅バリアフリー改修に伴う固定資産税の減額措置について

まとめ

年齢や身体状況の変化に合わせて住環境を再考しなければならない場合があります。
家の大きさや家族構成が変わったことによって、住居の解体工事をして新しい家を建て直すことや、別の場所に引っ越すという選択肢もあることでしょう。
私たちにとって住まいとは、1日の大半を過ごす場所にもなれば、家族との団らんやホッとできる憩いの場所ともなります。
どんな状況の人にとっても安心、安全な住環境を整えるために、上記のようなバリアフリー工事の必要があれば、お住まいがある自治体の支援制度について情報を収集することをおすすめします。