不法投棄が行われる理由
・見積金額を安くするため
不法投棄を行えば、産業廃棄物の処理にかかる費用を削減できるため、見積書を作成する業者側は他社よりも安い金額を施主に提示することができ、比較検討された際に有利になります。・利益を増やすため
解体工事では、木材、鉄、コンクリートやアスファルトなどさまざまな種類の産業廃棄物が大量に発生します。 本来、それら産業廃棄物は定められた方法で処分しなければなりません。 そのため、家屋などの解体工事での費用の中には、廃棄物を処分するための処分場への代金や運搬費用などが含まれています。 もし、不法投棄を行えば、それら廃棄物処分に関連した費用をそのまま利益として得ることができるので、不法投棄が行われると考えられます。不法投棄抑制のための対策
各自治体では、不法投棄の抑制のためにさまざまな対策をおこなっています。 一例として、大阪府高槻市のケースをご紹介します。 高槻市では、他の自治体同様に、解体工事に伴って生じる廃棄物の処理に関して条例や規制を設けていますので、その一部をご紹介します。- ・特定粉じん排出等作業の届出
人々の健康を守り、大気汚染や生活環境保全のために必要です。 - ・建設リサイクル法による届出
特定建設資材廃棄物の分別、再資源化をするために工事着手の7日前までに届け出が必要です。 - ・マニフェストを交付
産業廃棄物の運搬先、引き渡しなどを明確にするために必要です。