建物の解体工事の種類とその必要性について

解体工事とは建物を取り壊す工事ですが、空き家や老朽化した家の建て替えのために行う場合やリフォームのために行う場合、また建物の周囲の塀を解体する工事など、目的は多岐にわたります。
そこで今回は、建物の解体工事の種類について2つご紹介いたします。

戸建て住宅

老朽化した家の建て替えや、空き家を更地にするために戸建て住宅の解体工事の需要が増加しています。戸建て住宅と言っても構造によって工事の方法や費用は変わってきます。
日本の戸建て住宅の多くは木造住宅と言われていますが、木造住宅の解体工事にもさまざまな工法があります。
戸建て住宅の場合は、解体工事の対象住宅がどこにあるかによっても工法や工期、費用が変わってきます。例えば密集した住宅街の中に工事対象の住宅があり、道幅が非常に狭く、重機などが入ることができない場合や、人手が多数必要な作業が生じる時などは、人件費が増えたり、工期が長くなったりする可能性があるかもしれません。
実際に、解体工事業者に現地調査を行ってもらい、工事費用や工期について把握する必要があると言えます。
そして豊中市、池田市や吹田市では、他の自治体と同様に住宅の解体工事によって生じる工事費や除去費の一部を補助する支援を行っています。
まずは各自治体に相談して、補助制度を活用することができるか確認しましょう。

アパートやマンションなどの集合住宅

アパートやマンションも戸建て住宅と同様に、高度経済成長期の建設ラッシュによって建てられた建物も多いので、老朽化などによって修繕や解体工事の必要性が生じています。北摂エリアの中にも修繕や解体が必要になった建物もあるのではないでしょうか。
集合住宅の場合は、面積も広く高さもあったりするので、当然戸建て住宅の解体工事よりも大規模な工事となり、大型の重機を用いての作業など危険度も増します。
また古いマンションやアパートでは、戸建て住宅と同様にアスベスト含有の建材が用いられている建物もあるため、そのような場合はアスベスト除去などの処理も必要になってきます。
集合住宅の解体工事の場合は、その規模や生じる費用によって特別な許可が必要な場合もあり、解体工事を行えるのは基準を満たしている業者に限定されています。
一方で、そのような大規模工事ではなく、部屋のリフォームやバリアフリー化など、リノベーション目的のために集合住宅の部屋の一部を解体するという場合もあります。その場合は、工期や費用も少なくてすむでしょう。

日本には、高度経済成長期に建てられた多くの住居建物や、ビルやマンションなどの大型建物があり、それらは長い年月とともに老朽化したため、新しく建て替えを行ったり、修繕や補強を施したりする必要が生じています。
また、日本は台風や地震など一年を通して災害の多い国なので、そのような災害の影響から自分や大切な家族を守るためにも、所有している建物の修繕や補修、解体工事などを行う必要があるかもしれません。
解体工事は、私たちの生活になじみのないもののように感じますが、上記のことを考えると解体工事を依頼する機会が訪れる可能性は十分に考えられます。
もし解体工事の必要が生じたら、各自治体に相談するなどして情報を得て、適切な手順を踏んで納得のいく工事を依頼しましょう。