更なる地域活性化を目指して豊中市が行っている取り組

現在、日本では数多くの空き家が存在し、その数は増加傾向にあると言われています。
実際に、近所を歩いていると、長年空き家になっている家屋をすぐに見つけることができるのではないでしょうか?
そのような空き家が発生する背後には、人口減少や少子高齢化といった要因があります。
大阪府豊中市でも、他の地域と同様に空き家の問題が生じています。
そのため、豊中市では空き家問題を解消して市民の住環境向上のために色々な対策を設けています。
豊中市は、公共交通機関が非常に充実しており、通勤通学にも非常に便利で住みやすいこともあり、そのような地域では、大型マンションなどが次々に建設され多くの人が新たに入居し、良い循環が生じています。
しかし、エリアによっては、人口減少の影響を受けている場所もあります。
そこで今回は、地域の活性化を目指して豊中市が取り組んでいる対策の1つをご紹介いたします。
主に豊中市の南部地域で行われている計画について取り上げます。

豊中市南部地域とは

豊中市南部地域とは、豊中市にある名神高速道路以南の地域を指しています。
南部地域の人口は、昭和45年にピークになって以降、減少傾向が続いています。
それに伴って生じる様々な問題の他に、公共施設の老朽化といった課題も抱えています。
魅力ある学校づくり計画
南部地域にいる全ての子供たちが、義務教育期間の9年間、より良い教育環境の下で学校生活を送ることができるようにと策定されたものです。
魅力ある学校づくり計画
義務教育学校
この計画によって、「義務教育学校」が開校されることになります。
この「義務教育学校」とは、校長と教職員が一体となり、義務教育9年間で一貫した教育課程を編成、実施するという学校教育法で定められた新しい学校の種類です。
既存の小学校と中学校を施設一体型の義務教育学校に再編する計画が進められています。
南部コラボセンター
上記の「魅力ある学校づくり」と共に南部地域の活性化のために開設されたものです。
この南部コラボセンターは、老朽化した公民館、図書館や保健センターなどの公共施設を更新して、生活や学習の支援を行い、教育活動をより効果的に提供できるよう整備された複合、多機能型施設です。
南部コラボセンター

まとめ

豊中市では、南部地域の活性化のために、上記のような取り組みを行っています。
このような体制によって、子どもたちは、一貫した指導を受けることができ、学力だけでなく人間性の育成など多くの益を受けることが可能となります。
南部地域で生活している子供たちの教育環境や生活環境の向上のために、地域が一丸となって行っている活動は、より魅力的な街へと発展させる、素晴らしい取り組みだと思います。
また、老朽化した建物などは、解体して取り壊して更地にして終わりということではなく、再び人が集まる場所へと変化させていくことによって、地域に新しい風、循環が生まれて再生していくことができるという点も、この取り組みから学ぶことができます。