吹田市が行う高齢者のための支援制度

日本は超高齢社会と言われるほど、高齢化率が進んでいます。
そのような社会情勢の中、高齢者だけで暮らしているというケースも珍しくありません。当然ながら年齢を重ねることに伴い、住みやすい住環境も変化していきます。安全のため手すりを取り付けたり、段差をなくしたりすることなど、リフォームや改修工事を行う必要が生じる可能性もあります。
各自治体は、そうした高齢者の居住問題に対してさまざまな支援や補助を行っています。
そこで今回は、吹田市が高齢の市民の住環境向上のために提供している支援についてご紹介します。
吹田市では、市民が日々の暮らしの中で必要となった住宅改修工事に発生する費用の一部の補助を行っています。これは、介護の環境を整えるうえで大切な支援の一つとなっています。

吹田市から補助を受けることができる工事

  • ・手すりの取り付け工事
  • ・段差の解消
  • ・床や通路面の材料の変更
  • ・扉の取り替え工事
  • ・便器の取り替え工事
  • ・その他上記の工事に付帯して必要となる改修工事
このような工事や支援を受けるにはいくつかの条件があり、補助される限度額も変わってきます。
事前に行う必要がある申請や手続きに関しては、吹田市の担当者に相談することで支援を受けられる対象かどうかも確認できるでしょう。

吹田市の日常生活用具の給付

吹田市では、高齢者が日常生活の中で役立つ様々な用具の給付も行っています。
この給付は、用具の種類によって利用できる方の条件や限度額が変わってきます。吹田市のホームページに詳しい情報が掲載されているので、必要なものがあれば確認することをおすすめします。
では、実際にどんな用具の給付があるのでしょうか。吹田市が行っている日常生活用具の給付の一部をご紹介します。
緊急通報システム
自宅で高齢者の方が病気等により緊急通報が必要な時に、給付された装置やボタンを押すだけで、自動的に吹田市が委託している緊急通報受診センターに通報され、委託業者と緊急通報した高齢者が通話できるようになるというものです。その後、必要に応じて救急車等が出動します。
この緊急通報装置の給付を受けられる対象者は、吹田市内に居住している高齢の一人暮らしの方、体の不自由な方がいる高齢者のみの世帯や、同居している家族がいても長時間にわたって高齢者だけになる世帯です。
人感センサー
センサーが一定時間動きを感知しないときに、委託されている業者に自動通報が入り電話で状況確認が行われます。その後、必要に応じて緊急連絡先への連絡や、救急車等の出動依頼を行う場合があります。
この人感センサーの給付は、一人暮らしの方で、心疾患、脳血管疾患等の持病があり、意識消失の恐れがある場合、またはどちらか一方が寝たきりの高齢者世帯の方を対象としています。また、緊急連絡先となっている方の住居と対象者の自宅への所要時間等の条件も満たしている必要があります。
火災報知器
この報知機によって火災を感知して音や光で、屋内外に通報します。
低所得者の一人暮らしや心身の機能低下によって防火の配慮が必要な高齢者世帯に給付されます。
自動消火器
下方放出型簡易自動消火装置が給付されます。
この自動消火器も低所得者の一人暮らしや心身の機能低下により防火の配慮が必要な高齢者世帯が給付対象となります。

上記のように吹田市では、高齢者が無理なく安全に生活していく上で必要な工事に伴う支援や補助、用具の給付などを行なっています。このような公的機関の支援を活用していくことで、吹田市にお住まいの高齢の方も、遠方に住む親族も安心して生活することができます。
この支援を受けるには、利用できる対象者にも、給付される用具に関してもいくつかの条件があります。
吹田市の支援を必要とされる方は、まずは市の担当に相談するなど必要な情報を入手することから初めてみてはいかがでしょうか。