高齢化による住まいの変化と選択~摂津市~

日本は高齢化社会と言われており、高齢者を対象にした住宅、車、スマホ、食品や食事提供サービスなど、幅広い分野で利用できるようになっています。 その中でも、どんな家に住むかといった住まいの選択は、日常生活にかかわる非常に重要なものです。 高齢者、シニア世代とひとくくりに言っても、生活支援、見守りや介護の必要性など身体機能は人それぞれです。 誰もが年齢を重ねるにつれ、これまで何不自由なくできていたことが難しくなってしまうという変化や、病気といった問題を経験しますが、そうした変化に合わせて住まいをより快適なものにするために、住宅を見直す、または引っ越すことを検討する方もいます。 では、実際にどのような選択肢があるのでしょうか。

引っ越しを行う

これまで住んでいた自宅を離れて、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどのサポート体制が整っている住宅に引っ越すという選択です。 また、子供たちと同居もしくは、子供たちが住む家の近くに引っ越すことで、万が一の時でも安心できる環境を整えるという方もいることでしょう。

住宅のリフォームを行う

住み慣れた自宅を離れたくないという方もいるかもしれません。 身体機能の変化に合わせて、部屋と廊下の段差をなくす、手すりをつける、コンロをガスからIHにして火の元の安全を確保するなどの必要なリフォームを行うことができます。 リフォームの規模にもよりますが、今の自宅に住みながら快適で安全な住環境へと変えることができるのは利点といえるでしょう。

自宅を解体して建て直す

新しい家に建て直すという選択をする場合は、住宅の解体工事を行い、建物を取り壊すことが必要となるため、費用や工期はかかりますが、家の大きさや間取りを自由に変えることができます。 例えば、二階建てや大きな家に住んでいた人にとっては、よりコンパクトなサイズ、または平屋の住宅に変更することも可能ですし、自分たちの状況に合わせた間取りに配置することもできるのが最大のメリットといえるでしょう。 また、この機会に二世帯住宅にすることもできます。

そして、自治体によっては、高齢者や障がいのある方など、生活環境の変化によって必要となるリフォームを行う際に、利用できる補助制度を提供しています。 一例として、大阪府摂津市で提供している支援をご紹介します。

介護保険居宅介護住宅改修費助成

摂津市では、市民に対して、自宅の改修工事等が必要となる場合に、補助制度を設けています。
対象となる方
要介護や要支援の認定を受けている人
対象となる改修工事
  • ・手すりの取り付け
  • ・段差の解消
  • ・滑り防止や移動円滑化のため床や通路面の材料の変更
  • ・引き戸等への扉の取替え
  • ・洋式便器等への便器の取替え
  • ・上記の工事に付帯して必要となる工事
補助額
上記の助成対象となる工事費用の9割、8割又は7割相当額で、最大20万円を上限とする。

この支援を希望する場合には、事前の申請が必要となります。 工事内容、申請方法や必要書類の詳細は、摂津市のホームページや担当窓口で確認することができます

住宅改修費支給申請 の流れ

まとめ

老後に合わせた住まいの変化と選択肢をいくつかご紹介しました。 長年住んでいた愛着のある家の将来についての選択は容易なものではありません。 まずは、摂津市のように自治体が提供している制度についての情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか。 そのうえで、家族とよく相談し、自分たちにとって最適な住まいの選択を行えるとよいでしょう。