環境に配慮した吹田市のガイドライン

ここ近年、環境問題が日本のみならず世界的な問題となっています。 大気汚染、二酸化炭素の過排出による地球温暖化や水質汚染など、非常に広範囲で環境破壊が進んでいると言われています。
そのような環境の悪化によって、豪雨による水害の頻発、海水温の上昇による生態系の変化や山火事などの災害が生じ、多くの人々の生活にも影響が及んでいます。
そして、そのような災害は年々深刻化し、想定外の事態や、人々の生命にまで危険が及ぶ状況が見られています。
日本でも一年を通して生じる災害の背後には、この環境悪化が原因となっているものもあることでしょう。
そこで、吹田市では他の自治体と同様に、環境に配慮したさまざまな取り組みを行っています。
その一つに、「吹田市環境まちづくり」というものがあります。

吹田市で、開発や建築工事を行おうとする事業者が、環境問題に配慮した先進的で質の高い取り組みを実施するために策定されたものです。
対象事業者は吹田市に必要な届出を行うことが求められています。
環境まちづくりガイドライン【開発・建築版】
対象となる事業者
吹田市開発事業の手続等に関する条例第2条第8号に定義される「大規模開発事業者」に該当する事業者は手続きが必要となります。
この大規模開発事業者の定義については、吹田市のホームページ等で確認することができます。
必要な手続きを経て、説明や承認申請書の提出などの手順を踏んだ後に、承認通知を受け取ることができます。
また、工事を行ううえで、取り組み事項チェックリストというものがあり、工事の実施内容は、そのチェックリストに沿ったものでなければなりません。
数多くある取り組み事項の中で、どのようなチェックリストがあるのか、解体工事と関連していると思われる一例をご紹介します。
  • ・アイドリングの禁止
  • ・環境に配慮した運転
  • ・防音シートなどの設置
    (解体作業時に、必要に応じて防音シートや防音パネルの設置などの防音対策を行う)
  • ・粉じん飛散防止対策
    (解体作業などを行う場合に、周辺への粉じん飛散を防止するために散水等の対策を行う)
  • ・アスベスト調査
    (解体時に、アスベストの使用の有無を調査し、調査結果を表示した標識を近隣住民の見やすい位置に設置して、市長にも報告する)
  • ・アスベストの飛散防止対策
    (アスベストを含有する建築物などの解体の際には、確実な飛散防止対策を行う)
  • ・解体時の環境汚染対策
    (解体を伴う工事の際、保管されている空調機器などに使用されているフロン類やその他有害廃棄物の状況を工事実施前に調査し、環境汚染とならないような適正な処理を行う)

まとめ

このように、吹田市では環境に配慮した様々な取り組みを実施しています。
古いものを解体した後に新しい家や施設を建設するなど、新しいモノに作り直す過程は、時代の流れの中で、また地域の発展に必要不可欠なものかもしれません。
発展と環境保護を両立させるためにも、このような吹田市で行われている取り組みに加えて、私たち一人一人の環境への配慮や日々の心がけが、資源を大切にして豊かな環境を守っていくうえで大切ではないでしょうか。