吹田市が提供するトイレの水洗化への改修工事への助成制度

現代の日本では、水洗トイレがあたりまえのようになっていますが、地域によっては普及率に差があり、汲み取り式のトイレを使用しているという家庭もあります。
また、下水道普及率も地域によって異なります。
そこで今回は、トイレの水洗化を行うことで生じるメリットや、吹田市が市民に提供している助成制度についてご紹介します。

トイレ水洗化のメリット

まず、トイレの水洗化によって、どのような問題点が解消されるのでしょうか。
臭いの軽減や衛生面の向上
トイレが汲み取り式の場合は、排せつ物がタンクに溜まり、定期的にタンクに溜まった排せつ物を汲み取るという仕組みになっています。
そのため、タンクから発生する排せつ物の臭いは避けることができません。
また、ハエなどの害虫が寄ってきてしまうという事態も避けられません。
そのような環境を少しでも改善するために、トイレを簡易水洗タイプにするという家庭もあります。
簡易水洗タイプにすることで水を流せるようになるので、臭いの軽減を期待することはできますが、汲み取り式であることに変わりはないため、汲み取り費用も発生してしまいます。
水洗式トイレとなれば、排せつされた物が、便器から洗い流されるので臭いが残ることもなく、汲み取りも必要ありません。そうした点で生活環境の向上につながります。

とはいえ、水洗化への工事には配管工事や内装工事など大きな出費が伴います。
汲み取り式からの工事であれば、下水道に配管をつなげる工事が必要になり、近くに下水道がない場合は、浄化槽を設置する工事を行うことになります。
吹田市のある大阪府の下水道普及率は、他県に比べて高いようですが、吹田市が市民に提供している助成制度についてご紹介します。

水洗便所への改修工事及び浄化槽の切り替え工事

上記の工事を行うことにより、吹田市に住む市民の生活環境の改善や公共用水域の水質保全を図ることができます。
この工事の見積りや施工は、吹田市が指定している工事店に依頼する必要があり、指定の工事店は法令に準じて、排水設備を適切に施工して必要な手続きを行います。
工事完了後には、吹田市職員が工事店立ち合いのもとで、完了検査を実施します。
吹田市の助成金
  • 汲み取り式便所から水洗化への改造工事
    大便器1個につき10,000円の助成
  • 浄化槽の切り替え工事の場合
    浄化槽1槽につき10,000円(処理対象人数や大便器の数によって変わります。)
助成金の申請方法や流れについては、吹田市 のホームページや担当窓口で確認することもできます。

まとめ

下水道法によって、公共下水道で処理可能な地域に住んでいる場合は、水洗便所への改造や公共下水道への接続切り替え工事を行うことが義務となっています。
まずは、自分の住んでいる地域や所有している場所が、その義務の範囲かどうかを確認することからはじめませんか。
そして、トイレの水洗化の工事を行う際は、必要な手続きや手順を踏んで工事をすすめていくことで、吹田市からの助成を受けられ、自分や家族の生活環境の改善を図っていくことができます。