ブロック塀の危険性と豊中市の取り組み

私たちの住んでいる身の回りでは、様々な場所にブロック塀があります。
家の周りを囲むように積まれている塀や、建物の目隠しとしての役割も果たしているブロック塀ですが、災害時においては倒壊などの危険性もあります。
そこで今回は、このブロック塀の危険性と豊中市が提供している老朽化したブロック塀への対策についてご紹介いたします。

ブロック塀とは何か?

コンクリートで造られた塀のことで、その中には鉄筋が通っています。
建築基準法施工令によって、設置するブロック塀に関して、高さ、厚さや基礎などに一定の基準が設けられています。

ブロック塀の危険性

過去には、地震によってブロック塀が倒壊して、下敷きになった人が死亡するという痛ましい事故が発生しています。
ブロック塀も経年劣化によって塀の内部にある鉄筋に錆が発生するなどして強度が下がっていきます。
まずは以下の確認を行うとよいでしょう。
  • ブロック塀にぐらつきや傾きはないか
  • ひびが割れていないか
  • ブロック塀に鉄筋は入っているか、塀の厚さの基準は満たしているか。
  • 高さ1.2メートル以上のブロック塀であれば控壁が設置されているか
  • ブロックそのものが劣化して、ブロック内部に水が入って鉄筋が錆びてしまっていないか
また、建築基準法以前に建てられたブロック塀が使用されている場合があり、それらが危険な状態のまま使用されている可能性もあります。

豊中市の取り組み

豊中市では市民の安全を守るために、ブロック塀の撤去費の一部を補助する制度を設けています。
ブロック塀等撤去補助制度
私道を含む道路に面するブロック塀などで、道路面から高さが60センチメートルを超え、安全性が確認できない塀を撤去する工事費の補助を行ないます。
このブロック塀には、コンクリートブロック造、石造やれんが造などが含まれます。
ブロック塀等撤去補助制度
補助金額
工事金額の5分の4、上限単価である1平方メートル当たり13,000円に面積を乗じた金額の5分の4、もしくは上限額20万円のうち最も低い額が補助されます。
申請の注意点
補助金申請には、申込書に加えて、見取り図や現況写真の提出など、さまざまな必要書類を用意する必要があります。
一度、豊中市のホームページや窓口で詳細を確認するとよいでしょう。
また覚えておきたい点として、補助金の申請や手続きを行い豊中市からの交付決定通知が来た後に、ブロック塀の撤去工事の契約をしなければなりません。
豊中市からの通知の前に、工事の契約をしてしまうと補助制度を利用することができないので、注意しましょう。

まとめ

ブロック塀は、境界線のような役割や、目隠しといった防犯上においても有用な物として至る所に存在していますが、その危険性についても把握しておきましょう。
日本は、地震や台風などの自然災害が生じるので、敷地内にブロック塀を設置しているのであれば、定期的な安全チェックなどのメンテナンスを実施することによって、自分や家族だけでなく、その道を通る人の安全を守ることができるでしょう。