古家を解体するか、その使い道を考える

所有している建物の中に、空き家状態になっている物件があるという方も少なくないかもしれません。
現在では、少子高齢化や人口減少などのさまざまな理由により空き家が増加し、家屋が使用されることなく放置されているといった状況が全国的にも問題になっています。
空き家の中には、古家が多く存在しています。
この古家の用い方については、いくつかの選択肢があると言われています。
そこで今回は、古家を所有している方が検討できる使い道についてご紹介いたします。
まず、「古家」とは一体どんな家を指すのでしょうか?

古家とは

この言葉通り、古い家屋のことを指します。
築年数が経過し、建物としての資産価値がほとんどない状態の建物のことです。
築〇年以降といった明確な基準はありませんが、いわゆるよく聞く一般的な「中古物件」というより、修繕が必要な状態の木造建築を指すことが多いようです。
このような古家を所有しており、その後の活用方法を考える場合、いくつかの選択肢があります。
今回、2つの選択肢をとり上げます。
古家付き土地として売りに出す
上記でも説明したように、古家には具体的な基準がないため、築年数が経過している家屋であっても、修繕をすれば十分に住むことができる古家も多く存在しています。
古家をリフォームする場合、一から新しく家を建設することに比べて、すぐに入居することも可能ですし、価格も相場よりも安く販売されることが多いようなので、買い手側にとっても利点が多くあるといえるでしょう。
しかし、古家の状態によっては、大幅な修繕又は、家の解体費用の発生や、水道管や排水管などの取替え工事の必要が生じることもあるので、買い手側は、そうした点を考慮することが大切です。
古家を解体工事して、更地にする
築年数が経過した古家のため、家そのものに資産価値がないということで、家を解体して取り壊し、更地にした状態で、土地を売るという方法です。
そうすることで、「古家付き土地」としてではなく、「土地物件」として販売することができます。
買い手側も、購入後に古家を撤去したりする費用や手間を省くことができるため、都合の良い物件とみなされるケースもあります。
また、土地を売却するまでの間の古家の管理を行う手間や時間、費用を省くことができるのも、持ち主にとって利点といえるでしょう。

まとめ

今回は、古家を所有している場合、その後の活用法について2つの選択肢をご紹介しました。
現在では、都市部、郊外や地方にかかわらず至る所で空き家を見かけます。
自分にはあまり関係のない話しだと思っていても、親や親類など身近な人からの相続といった形で、突然、空き家等の古家を所有するというケースも起こりえるものです。
もし、そのような状況になったら、不動産会社など専門家に相談をして、十分検討したうえで、所有者や家族にとって相応しい選択ができるように、色々な可能性を考慮しておくことも必要かもしれません。