解体工事が必要となるブロック塀とは~摂津市~

解体工事と聞くと、一軒家などの住宅やビルといった建物を取り壊すというイメージがあるかもしれません。
しかし、実際にはブロック塀に対しても、解体が必要になる場合があります。
町中の至る所に設置されているブロック塀ですが、どのような役割があるのでしょうか。

ブロック塀の役割

ブロック塀の主な役割をご紹介します。
・境界線
周囲にブロック塀を設置することで、自分の所有している土地や敷地と、それ以外の土地を明確に区別することができます。
・プライバシーの保護
ブロック塀があることで、外からの視線を遮ることができ、防音の効果もあるのでプライバシーが守られ安心した生活を送るうえで有用です。
・防犯や安全の確保
ブロック塀は、防火、防風や浸水を遅らせる、または防ぐことが出来るので、台風、火事や災害などが生じた時に敷地内にある建物を保護する役割があります。
また、車による衝突や外部からの侵入者を防ぐことにも効果があるでしょう。

解体が必要となるケース

上記のようにブロック塀には、日常生活の様々な場面で有効な役割を果たす存在ですが、解体が必要となるブロック塀にはどのような特徴があるのでしょうか。
・不安定、傾きがある
本来であれば、直立に設置されているブロック塀ですが、地震や台風などの自然災害や長年雨風にさらされている影響で、徐々にブロック塀が傾いてしまう場合があります。
塀の基礎の部分が傾いていると、ブロック塀全体が崩れてしまう可能性があるので、解体工事を行う必要が出てくるかもしれません。
・築年数が経過し、ヒビなどで劣化している場合
建物と同じように、ブロック塀も築年数の経過に伴って劣化や強度低下といった変化が生じることがあります。
ヒビなどがある場合は、ブロック塀の中の鉄筋が水の侵入により錆びてしまう可能性が増し、強度が落ちて最終的には倒壊してしまうということも考えられます。
補修材を使用して対処することや、解体するといった対策が必要となる場合もあります。
・耐震性のないブロック塀
建築基準法に沿って設置されていないブロック塀は耐震性がなく、少しの衝撃や振動で崩れ落ちてしまう可能性があります。

上記のように、ブロック塀の状態によっては解体工事を行うなど、何らかの対策が必要となりますが、自治体によっては、ブロック塀の撤去などの費用を補助する制度を提供しているケースもあります。
大阪府摂津市のブロック塀の撤去に適用される補助制度についてご紹介します。

ブロック塀などの撤去工事費補助制度

摂津市では一定の要件を満たしている塀の撤去工事に対して、工事費用の補助を受けられる制度があります。
補助金額
1つの敷地につき最大20万円まで

補助対象となるブロック塀について、また申請方法については摂津市のホームページなどからも確認することができます。

ブロック塀などの撤去工事費補助制度

まとめ

解体工事が必要となるブロック塀の特徴についてとり上げました。
毎日の生活で色々な役割や効果を発揮するブロック塀ですが、地震や台風といった災害が発生すると、管理されていないブロック塀は、倒壊などによって周囲の人々に被害をもたらしかねない危険性があります。
今一度、所有しているブロック塀の安全性を確認して、もし何らかの対策が必要であれば、活用できる補助制度などがないか、お住まいの自治体の情報を調べてみることをおすすめします。