解体工事での騒音問題と摂津市の対策について

解体工事を含む工事現場では、騒音、振動や粉じんなどが発生します。 皆さんも、自宅周辺で行われている解体工事や道路工事などで、騒音が気になったという経験をしたことがあるのではないでしょうか。 実際に、工事現場や建設作業においてよく発生するトラブルの一つは騒音問題だと言われています。

摂津市の騒音対策

各自治体でも、工事によって生じる騒音問題に対して、様々な対策を行っています。 今回は大阪府摂津市が行っている騒音対策についてご紹介します。
特定建設作業に関する届出
法や条例によって定められている騒音に係る特定作業を行う場合に、「特定建設作業実施届出書」に必要事項を記載して届け出を行わなければなりません。 「騒音または振動防止の方法」には、住民への周知方法や苦情が発生した場合の対処法に関してなど騒音への対応について別表で詳しく記載します。 特定建設作業に関する届出について
特定建設作業に関する規制基準
解体工事を含む建設作業を行う場合、法令や条例が定める騒音に関する基準を順守する必要があります。 一例として、住居系地域、近隣商業地域や準工業地域などの騒音に関する規制基準は85デシベルとなっています。 詳細は摂津市のホームページから確認することが出来ます。 特定建設作業に関する規制基準 また、大阪府では、騒音に関する相談窓口を設けており、騒音の種類によって関係する問い合わせ先に連絡をして相談を行うことができます。

解体工事を依頼する場合の騒音対策

上記のように、自治体ではさまざまな騒音対策を実施していますが、そもそも解体工事で騒音によるトラブルやクレームを発生させないためには、どのような対策をとることができるのでしょうか。
解体業者と事前確認を行う
工事中に生じる騒音を軽減させるための対策について、解体業者から説明してもらいましょう。 また、もし近隣から苦情がきたときの対応についても確認しておきましょう。 工事を依頼する顧客だけでなく、近隣住民に対しても誠実な対応や配慮をしてくれる業者選びが大切です。
解体工事を行う前に近隣住民へ挨拶や説明を行う
一般的に、工事前には解体業者が近隣住民に対して挨拶周りを行います。 依頼者側も、その挨拶周りに同行することで誠意が伝わることでしょう。 その際には、工事期間、作業時間帯といった詳細についても説明すると、近隣の方からの理解が得やすいかもしれません。 工事中に、近隣住民からクレーム等が出た場合には、迅速に訪問して説明するなど、早めに対応することで、問題が大きくなってしまうのを避けることができます。

まとめ

解体工事で生じやすいと言われる騒音問題と摂津市の騒音対策の一例についてご紹介しました。 密集した住宅地で行われる工事では、どうしても騒音や振動によって近隣の方に迷惑をかけてしまう可能性があります。 お住まいの自治体が定めている基準、規制や対策に沿って物事を進め、周囲の方への誠意ある対応をすることでトラブルを避けることができ、工事を依頼する側にとっても近隣の方にとっても、不必要にストレスを感じることなく無事に工事を終えられるのではないでしょうか。